1日2本のバナナが「春バテ対策」に有効なワケ 寒暖差が7℃以上あると、自律神経が乱れる

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ぜん動運動がしっかり起こっていると、便などの腸内の不要なものが次々と押し出され、腸内環境にもいい影響がでます。

そのため、ストレスを受けて交感神経が優位な状況が続くと、便秘しやすくなるといわれています。

また、逆に腸内環境が悪くなると、脳が不安を感じ、自律神経が乱れやすくなるといわれています。うつ病の人に便秘の人が多いのも、この腸脳相関の関係性からくるものといえるでしょう。

そして、バナナにはこの腸内環境を整える、善玉菌を元気にするエサとなる水溶性食物繊維、善玉菌が過ごしやすい環境を整えるために必要な不溶性食物繊維が含まれています。そしてなにより、この水溶性と不溶性の食物繊維の両方の特性を合わせもち、ハイパー食物繊維という異名を持つレジスタントスターチが含まれています。

バナナは1日2本が効果的

そして、できれば、バナナを2本食べてほしいです。それは、1日2本が腸内環境の改善と自律神経を整えることに役立つことが期待できるからです。

2022年の1月に、順天堂大学漢方先端臨床医学研究室と小林メディカルクリニック東京の共同チームによる実証実験をしました。

その結果、バナナを1日2本、2週間食べ続けた成人男女13人のうち、過半数の7人について、腸内の悪玉菌が作り出した「インドール」と呼ばれる腐敗物質が減少し、腸内環境が改善するという効果が確認されました。

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