就活の難関「集団選考」取り返せないやりがちNG例 コロナ禍の収束で集団選考が重視される傾向に
参加者8名で30分のグループディスカッションがあったとしましょう。単純に頭割りしても、3分45秒しかありません。3分45秒切れ目なく話すなんてありえませんから、実際にあなたが話せる時間は、ほんの数十秒ということもあります。メンバーの構成によっては、一言も発せずに終了ということも起こり得ます。
本番に臨む前は、「30分」を長く感じるかもしれませんが、実際に評価対象として見てもらえる発言時間はごくわずかなのです。
「議論をしている30分間、ずっと面接官がしっかり私を見てくれている」というのは、よくある誤解です。集団選考は、就活生を大量にさばくための手法ですから、一人一人をじっくり観察している暇なんてありません。
たとえば、就活に強い偏差値の高い大学に通い、体育会所属という誇るべきガクチカ(学生時代に力を入れたこと)を保有していたとしても、「私は面接官から一目置かれているはず」というのは、単なる思い上がりでしかありません。
最初からフルスロットルで
ましてや面接官は、あなたが参加したグループだけでなく、その前後に複数のグループを見ているのです、それも数日にわたって。このような面接官の負担は、集団面接においても全く同じです。
自分のグループだけでなく他グループのライバル達からも抜きん出るためには、やはり最初が肝心です。
面白くないと上からカーテンが降りてきて問答無用で終了という「お笑い番組」と同様、最初に面接官に評価されなかったら、後からのリカバリーは非常に困難です。だから、面接官が一番注目している最初の数十秒、数分こそが大事なのです。
徐々に調子を上げていくのではなく、スタートからエンジン全開で臨まないといけないのが、集団選考を勝ち抜く術だと覚えておいてください。
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