週刊東洋経済 最新号を読む(5/23号)
東洋経済オンラインとは
ライフ

認知症の親を追い詰める「記憶の確認クイズ」 大切なのはいち早く「答え」を明かすこと

8分で読める
2/8 PAGES
3/8 PAGES
4/8 PAGES
5/8 PAGES
6/8 PAGES
7/8 PAGES

お茶をお出ししても、ひと口も飲みません。

リハビリにも行きませんし、トイレにも行きません。つまり、「あなたとするのはいや」ということですね。

つい私たちは、それを「介護拒否」と言ってしまいますが、そうさせたのは認知症なのか、関係性のせいなのかと考えると、後者であることが多いのです。

「あえて失敗させる」ことでフリーズ回避

スピーチロックを防ぐためには、頭ごなしに否定しないことです。

また、危険のない小さな失敗だったら、「あえて失敗させる」というのも手です。

たとえば、認知症の方の中には、フォーク1本と箸1本でご飯を食べようとする人もいます。

当然、うまく食べられません。

そんなときには、「うまく食べられない」という経験をあえてさせてあげてから、箸2本で食べる姿を目の前で見せてあげると、「そうすればいいのか」となります。

中には、靴とサンダルを片方ずつ履いてしまう人もいます。

でも、その場では言いません。

玄関から出たときに指摘するのですが、そのときの言葉は、「間違ってますよ」ではなく「あれ? ○○さん、足が痛いんですか?」です。

「いや痛くないよ」「なんだぁ、足が痛いのかと思いました。片方、サンダルですよ」というやりとりで「あ、本当だ(笑)」という「晴れ」に流れが変わります。

ただ……毎回これをやっていると、家族は大変。

先回りして、履いてほしい靴だけを出して失敗を防いだほうが楽ですし、そこに罪悪感は持たないでください。

次ページが続きます:
【スピーチロックの「置きかえリスト」】

8/8 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象