認知症の親を追い詰める「記憶の確認クイズ」 大切なのはいち早く「答え」を明かすこと
認知症がどれだけ進んでいるのか確かめたくて、つい聞いてしまう気持ちはよくわかりますが、認知症になっても、人格やプライドは当然残っています。
試されるようなクイズは、苦痛でしかありません。
ましてや、答えられなかったら自信を失いますし、ご家族も「前より悪くなった」とショックを受けます。
お互いが、曇りを通り越して「大雨」になってしまうような質問を、あえてする必要はありませんよね。
クイズの答えを先に出すことで、安心につながる
大切なのはクイズではなく、いち早く自分から名乗って答えを明かすこと。
「○○よ」と名乗ることで、脳の記憶の部分と顔が一致し、「おお、○○か」とわかってもらえます。
場所のことが苦手ならば、「ここは〇〇だよ」と教えてあげましょう。
私たちだって、電車に乗って寝過ごすと、今どこの駅付近なのかわからなくなるときがありますよね。
そして、次の駅のアナウンスが流れると、ホッとするわけです。
これと同じで、先に情報を与えてあげることで、本人は安心します。
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