認知症の親を追い詰める「記憶の確認クイズ」 大切なのはいち早く「答え」を明かすこと

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認知症の介護のときに、つい言ってしまうこんな言葉。

こうした否定言葉は、「否定された」「拒絶された」という負の感情が生まれて、本人の動きにロックをかけてしまうため、介護の現場では「スピーチロック」、もしくは「言葉の拘束」と呼ばれています。

喜怒哀楽のバランスは「4:1:2:3」

あるお坊さんの説法で「喜怒哀楽の4:1:2:3のバランス」という話を聞きました。

喜びが4つ、怒りが1つ、哀しみが2つ、楽しみが3つ。これが人生のバランス。

もっと言えば、今日一日が、このバランスで成り立っていれば十分だよ、という意味です。

私は仏教徒ではありませんが、なるほどと思います。

認知症の人は、記憶は苦手になっていますが、感情は豊かに残っています。

否定ばかりされてしまうと、怒りと哀しみが1や2では済まないわけです。

その結果、「この人はいやな人だ」「すぐに怒る」という意識が刷り込まれ、心の「ブラックリスト」に載ってしまうと、なにを提案してもうまくいきません。 

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