「心身に巣食う闇」を追い払うメンタル安定法 「死病」という絶望から立ち直った哲人の教え

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“窓をあければ明るい座敷を、
窓をしめていてはもったいないじゃないか”

まずこちらは、彼の価値観がよくわかる言葉です。

あなたの幸福度合いを示す定義や指標。幸福と不幸を分かつ基準。そういったものは、本来、この世にいっさい存在しません。

いくら稼いだ、何歳で昇進した。SNSのフォロワー数が何人になった。その数字は関係なく、幸福か否かは、すべて主観で決まるということです。

“現在の自分の生きてる命に喜びをできるだけ多く味わわせる、そこに真の生きがいがある”

これこそが、中村天風の人生観なのです。

“二度も三度も生まれ変わるものならいい。自分というものは二度はこの世に生まれてこないんだから、いったん生まれた以上はできるだけ長生きして幸福に生きないでどうするんだい。
今、このことをそうだと思ったら、その人はきょうから以後、本当の幸福というものを味わいうる人です。理屈はどうか知らないけれどもね。それはおまえさんが偉いからだよ。”

人生は一度きり。であれば、幸福に生きよう。そんな教えです。

悩んでいるときは自分に足りないものばかり目に入ってしまうかもしれませんが、意識を変えれば、本当はたくさんの宝物をもっていることに気づけるはずです。

自分の力を信じられるようになる言葉

あなたに何らかの目標があって頑張っているとき、つい周りの人と比較して、自分がダメだと思ってしまうこともあるかもしれません。

そんなときは、この言葉。

“石も磨けば玉になることがあるんだ。「私なんか」と捨てちゃ駄目だ”
“どういうわけで人間だけ、そういうありがたい、磨けば磨くほど、研げば研ぐほど、こりゃ自分でもびっくりするほど、自分というもののすべてが、優れたものになるようにできてるのか。
それは率直に結果からいくてえと、命を本当に役立つように使うためなんだ。つまり、われわれがこの現象界にこうやって尊く、万物の霊長として生かされている所以のものは、この命を正しく使っていくためなんだ。”

他のどんな動物でもなく、人間として生まれたからには、この世界の進化と向上に貢献するという使命があり、それを実現するだけの力を生まれながらに与えられている、ということです。

そしてその力は誰でももっているんだ、という「絶対的な肯定」が中村天風の教えの出発点になっています。

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