そうではなく、トップ自らAさんのもとに出向いて「わが社はこの機会にどうしてもハンコをなくしたいのです。どうかご理解ください」と、頭を下げたらどうでしょうか。
目的は「改革への安心感」を与えること
その目的は、対峙している取引先を納得させることではありません。まして「やっている感」のための芝居でもありません。
あなたが得意先に「時短させてほしい」と頭を下げる背中を見て、「時短でトラブルが起きても、会社は(これまでと違って)ハシゴを外さない」という安心感をもってもらうためです。
それどころか「これは、むしろ、改革に協力しないとまずい」という気持ちになってもらうことこそが肝要です。得意先のAさんは最後までハンコをなくしてくれないかもしれませんが、それ以上の価値が社内に生まれます。
トップの振る舞いによって醸成された「少なくとも、この時短改革には、乗っかっても安全だし、乗っかっておかないと危ない」という認識が広がること。
それこそが、永久凍土のようにカチコチに凝り固まった古き「文化」を、少しずつ雪解けさせる力になるでしょう。
