残念すぎる社長の「トラブルから逃げ出す」醜態 「現場でうまくやっておけ」で社員の心が離れる
社内だけで完結する業務ならば、効率化すれば時短できる。しかし、「調整」が本質である広告会社である以上、社内で完結する業務などほとんどないわけです。
現場にトップの「覚悟」を見せる
経営者は、時短を進めることで生じるトラブルを、すべて引き受ける必要があります。現場任せにせず、自ら交渉の矢面に立たなければならない、ということです。
それは、社員のみなさんにトップの覚悟を見ていただくためでもあります。
経営者のあなたにとって、「そこまではやらない」という理由を挙げるのはカンタンでしょう。しかし、これまでのようにまた逃げるのであれば、コンサルタントからシステムを買い、教わった「改善策」をいくら講じたところで、ムダになることは目に見えています。
時短に限らず、どのような改革を行うにせよ、現場からはネガティブな反応が返ってきます。
「ハンコをなくそう」という改革を行おうとすれば、
「ハンコをやめたいと申し上げたら、お得意先のAさんが怒ったのですが、どうするんですか?」
このような声がかならずあがってくる。
このとき、社員はハンコ廃止に反対しているのではありません。あなたが「言っているだけ」ではないことを早めに確認したいのです。うっかり真に受けて、あとでハシゴを外されたら目も当てられないからです。
だからこそ、あなたが「そこは、おまえらがうまくやれ」と逃げ口上をキメたら、そこで改革はおしまいです。
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