「肝臓に脂肪をためない」お酒のつまみ"神セブン" 飲酒と脂肪肝の「罪深い関係」を専門医が解説

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まず、脂肪肝炎、肝硬変、肝がんといった重篤な肝障害を引き起こすリスクが高まる。

さらに脂肪肝は、肥満や食後高血糖、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病発病の上流にある病気だ。放置すれば、次々とドミノが倒れるように負の連鎖が進み、最終的には、心不全や腎不全などの命にかかわるような病気に連鎖していく。

脂肪肝は糖尿病の「前触れ」?

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特に糖尿病は脂肪肝を経て発症するといわれている。

「脂肪肝はあらゆる生活習慣病のもとになる病気です。お酒をほどほどの量で楽しむことができれば、脂肪肝や肝硬変になりにくく、糖尿病などの生活習慣病のリスクも低くなります」(尾形さん)

楽しくお酒を飲む時間は、豊かな人生には欠かせない時間ともいえる。お酒と上手に付き合って、防げるリスクは回避していきたいところだ。

(取材・文/石川美香子)

長野県佐久市立国保浅間総合病院外科部長、同院「スマート外来」担当医
尾形 哲 医師
1995年、神戸大学医学部医学科卒業、 2003年、医学部大学院博士課程修了。パリ、ソウルの病院で多くの肝移植手術を経験したのち、2009年から日本赤十字社医療センター肝胆膵・移植外科で生体肝移植チーフを務める。東京女子医科大学消化器病センター勤務を経て、2016年より長野県に移住。一般社団法人日本NASH研究所代表理事。「スマート外来」は脂肪肝・糖尿病改善のための専門外来。『肝臓から脂肪を落とす食事術』(KADOKAWA)はオーディブル版も発売中。
東洋経済オンライン医療取材チーム 記者・ライター

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