まず、脂肪肝炎、肝硬変、肝がんといった重篤な肝障害を引き起こすリスクが高まる。
さらに脂肪肝は、肥満や食後高血糖、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病発病の上流にある病気だ。放置すれば、次々とドミノが倒れるように負の連鎖が進み、最終的には、心不全や腎不全などの命にかかわるような病気に連鎖していく。
脂肪肝は糖尿病の「前触れ」?
特に糖尿病は脂肪肝を経て発症するといわれている。
「脂肪肝はあらゆる生活習慣病のもとになる病気です。お酒をほどほどの量で楽しむことができれば、脂肪肝や肝硬変になりにくく、糖尿病などの生活習慣病のリスクも低くなります」(尾形さん)
楽しくお酒を飲む時間は、豊かな人生には欠かせない時間ともいえる。お酒と上手に付き合って、防げるリスクは回避していきたいところだ。
(取材・文/石川美香子)
尾形 哲 医師
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