「肝臓に脂肪をためない」お酒のつまみ"神セブン" 飲酒と脂肪肝の「罪深い関係」を専門医が解説

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そこで、尾形さんが勧めているのが、“減酒”だ。「まずは1日に飲む量から、純アルコール量で20gを減らしてみる。加えて、週1回は休肝日を設けます」。

純アルコール20g分のお酒の目安

自分が普段飲んでいるお酒の純アルコール量がどれくらいなのかわからないという人もいるかもしれない。飲んだお酒から簡単に純アルコール量が示されるスマホアプリもある。日頃から飲みすぎている自覚がある人は、まずは、飲酒量を知るところから始めよう。

もし、過剰飲酒に当たる純アルコール量60gを超えた量を毎日のように飲んでいる場合は、超えないように減酒を目指す。

また、お酒を飲んで顔が赤くなる人、つまり、アルコールが分解される際の有害物質・アセトアルデヒドの分解能力が低い人の場合は1日あたり40gが上限となる。

純アルコール量60g(1日あたり、以下同)の上限を守れるようになったら、今度は1日の飲酒量から20g分を減らすようにするのが次なる目標だ。例えば、習慣的に60gを飲んでいた人なら、40gまでにする。

純アルコール量20gは日本酒換算で1合(170mL)、ビールジョッキで1杯分(500mL)だ。つまり、それまで日本酒3合を飲んでいたなら2合に、ビールジョッキ3杯を飲んでいたなら2杯にする。

肝臓によいつまみ「神セブン」

つまみも肝臓によいものにしたい。

肥満や脂肪肝の患者の多くは、野菜の摂取量が目標値の半分以下という研究結果がある。

脂肪肝の改善と減量の成功に向けて、食物繊維(野菜)とタンパク質の摂取も欠かせない。これらが足りていないと食事の満足感が得にくくなる。摂取することによって過食が防げるという。

日本人の成人の食物繊維の目標値は1日20g、野菜に換算すると350gになる。タンパク質の必要量は1日60~90gだ。

尾形さんのおすすめは、コンビニでも入手でき、手軽に食べられる「納豆」「豆腐」「ゆで卵」「サラダチキン」「ツナ缶」「さば缶」「チーズ」だ。常備しておきたいタンパク質の“神セブン”だという。

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