シニア人材は「野村再生工場」方式で再活躍できる 野村克也氏の選手指導法をビジネスにも応用
デジタル化・DXが進展し、高度に複雑化が進むVUCAの時代、人手不足や社会の変化に対応するための事業改革に効果的なのが、人材の配置転換です。なかでも、新しい挑戦に消極的な人材をこそ配置転換教育によって活用することが重要です。『企業実務』より、採用難にある中小企業でも取り組める、ミドル・シニア人材の配置転換、教育方法等について、シンメトリー・ジャパン代表の木田知廣氏が解説します。
再活躍できる機会を与えた「野村再生工場」
昨今、企業における人手不足が深刻化しています。特に、採用に関して賃金・待遇面において余裕のない中小企業では、その傾向が顕著になっています。新しい人材の採用が難しい状況下では、現有の(たいていの場合ミドル・シニア)人材に再び活躍してもらうほかありません。
中小企業における「ミドル・シニア人材の再活躍」と聞いて、筆者が思い浮かべるのはプロ野球の名監督、故・野村克也氏です。
「野村再生工場」の名の下に、他チームの戦力外選手や、出場機会に恵まれない選手をトレードで積極的に獲得し、助言や指導により再活躍できる場を与える手法には定評がありました。
実はこの手法、中小企業にもうってつけです。
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