アップル「美しいニュースアプリ」の衝撃 「News」が変えるデジタルニュースの表現

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デザインやレイアウトにこだわっている点は、これまでブラウザ主体だったニュースサイトや、ニュースをおすすめしてくれるアプリに対するアップルとしての新しい提案と見ることもできる。

現在のウェブの技術は、デバイスやそのディスプレイサイズに応じて、最適な表示ができる仕組みを備えるようになった。いわゆる「レスポンシブウェブデザイン」の世界だ。

アップルがNewsアプリで訴えたいことは、ニュースメディアに対し、見る側のデバイスに合わせた「妥協」を、これ以上続けるのはやめよう、ということだろう。

もちろんiPhone・iPadといったNewsアプリが利用できるデバイスに限られる点で、アップルの理想は同社のユーザーにしか届かない。しかし、アップルのデバイスを選んだユーザーに対し、メディアは、紙の時代に培った表現と編集の妙と、デジタルによって拡がった表現力を組み合わせることで、思う存分に美しい記事を届けられるようになるだろう。

モバイルでのニュース競争への影響は

Newsアプリの初期のパートナーには、米国の大手出版社でVogue・GQ・Wiredを擁するConde Nastや、The New York Times、Time、CNN、Bloombergといったニュース企業の面々、そしてスポーツニュースのESPNなどが名を連ねる。アップルが用意したウェブサイトから、媒体の登録することができる。前述のアップル News Formatのツールは、2015年後半に提供されるとしている。

ユーザーは媒体やトピックをフォローできるほか、アプリによる学習によって、おすすめの記事と出会うこともできる

なお、Newsアプリが利用できるiOS 9は、開発者向けには既にベータ版が公開されており、一般ユーザーもインストールできるパブリックベータ版は7月以降、そして正式な公開は秋としている。またNewsアプリのサービスは米国・英国・豪州の英語圏から開始だ。

おそらく、これまでの期間に媒体の登録と、アップル News Formatの編集ツールの公開などの準備が進むことが考えられる。

美しいレイアウトでのニュース閲覧で、真っ先に思い浮かぶのは、Flipboardだ。

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