アップル、衝撃は「音楽配信」だけではなかった iPhoneに標準搭載される「News」とは?
アップルが自社製品に対応するソフトウェアやサービスなどの開発者向けに発表するWWDC(ワールドワイド・デベロッパー・カンファレンス)。その基調講演が米国時間の6月8日午前に行われた。
事前に注目を集めていたのは、アップルが独自に立ち上げる加入型音楽配信サービスをどのような形で始めるのか、であった。アップルはヘッドフォン事業で急成長し音楽配信サービス「Beats Music」も始めていたBeatsを2014年春に買収。Beatsのジミー・アイヴィンがアップルの音楽事業に携わるようになっていた。
Spotifyに代表される加入型音楽配信サービスは急成長している。Spotifyが2015年1~3月に音楽権利保有者に支払ったロイヤリティは3億ドルにも上る。まだ音楽業界全体に対する比率は低いものの、音楽産業の成長が滞る中にあっての注目株であることは間違いない。
しかし、アップルが始める「Apple Music」は、単純にSpotifyが行っているような音楽サービスをアップル的にアレンジしたものではなさそうだ。アップルは音楽にまつわる様々なニーズを「Music」と名付けられたひとつのアプリとApple Musicで満たそうとしているのだ。Apple Musicを構成する要素には、加入型音楽配信サービスだけでなく、音楽そのものをより深く、簡単に楽しめ、未知の音楽と出会える新鮮な体験が得られる工夫がされている。
どのように音楽を楽しむのか
加入型音楽サービスの最大の特徴は、楽曲ライブラリに追加する音楽を買い切る必要がないことだ。毎月の加入料を支払うことで、サービスに登録されているすべての楽曲を楽しむことができる。
無数の音楽を楽しむために、加入型音楽配信サービスには、新しい音楽との出会いや利用者が強く意識しなくとも心地良く音楽を楽しむための機能があるが、アップルは、”より心地良く音楽を楽しむ”仕掛けやユーザーインターフェイスで勝負をかけようとしているようだ。
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