アップル、衝撃は「音楽配信」だけではなかった

iPhoneに標準搭載される「News」とは?

「News」に記事を提供するコンテンツパブリッシャー

今回、もうひとつ注目すべき発表があった。iOSに標準で加えられる「News」というアプリだ。

これがApple Newsの画面イメージ

Newsは北米においては55を越えるコンテンツパブリッシャーがコンテンツ提供を行うニュースアプリ。Flipboardのような美しいレイアウトで記事を読める上に、ニュースアグリゲーションサービスのようにパーソナライズされたニュースを楽しむことができる。

アップルはかつて、News Standというサービスで大きな失敗を経験しているが、今回はその経験を踏まえて、読み手側の負担が軽く、また幅広い情報を簡単に集められ、見た目にも美しいレイアウトとなるよう工夫が行われているように見えた。

iPhoneユーザーの標準ニュースアプリに?

このアイコンがiPhoneユーザーの画面には標準で表示されるようになる。そのインパクトは強烈だ

こちらも日本での展開については未発表だが、もし日本対応が米本国と同レベルにでのサービスとなるならば、大きな魅力となるだろう。しかし、それはスマートニュースやグノシーに代表されるようなニュースアグリゲーションサービスの死を意味するかもしれない。

なぜならば、日本市場で圧倒的な支持を得ているスマートフォンはiPhoneである。このiPhoneに対して、アップル自身がニュース配信を美しいレイアウトで、標準機能として提供するとなれば、多くのユーザーはわざわざサードパーティのアプリをダウンロードせず、そのままアップルの標準サービスを利用する可能性が高いためだ(もちろんMapのようにサービス内容がお粗末であれば多くのユーザーは使用しないだろうが)。

スマホ向けのニュースサービスとしては、5月にFacebookが「Instant Articles」を明らかにしたばかり。さらにはグーグルによるAndroid向けのニュースサービス拡充も必至だ。スマホユーザーをニュースに届けるのは誰なのか。これまでサードパーティーが活躍をしてきたが、こうしたプラットフォーマーの進出により、今後数カ月で勢力図は様変わりする可能性がある。

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