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筋トレだけでは身体能力がアップしない理由 最強の身体能力のカギは"脱力スキル"にある

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  • 中野 崇 スポーツトレーナー、理学療法士、JARTA international 代表取締役
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「脱力トレーニング」の4つのフェーズ

脱力トレーニングは、次のような4つのフェーズ(段階)で行います。

フェーズ0:腹圧の向上と力を入れるべき部位への刺激(準備状態の整備)
フェーズ1:ストレッチ系(安定した状態での脱力練習)
フェーズ2:揺らす系(力の抜き入れの切り替え練習)
フェーズ3:落下系(急脱力によって重力を利用する練習)

脱力の3階層でも説明したとおり、脱力には難易度があります。特に階層3の競技動作でのリラックス、つまり「動作中の脱力」は試合でのプレッシャーがあるとさらに難易度が跳ね上がります。

試合中にコーチが「力を抜け!」と叫び続けたところで、日頃から脱力するためのトレーニングを積んでいない選手にいきなり難易度の高い脱力は不可能でしょう。

ですがそんな選手にこそ、最終的には階層3に到達してもらいたいのです。

そのためにも脱力トレーニングは取り組みやすいフェーズ0から順番に行い、何度も繰り返してください。

すでに自分は階層2以上だと思われる人も、ぜひフェーズ0から取り組んでみてください。

脱力スキルには「ここまでいけたら完璧」というゴールはありません。そういう性質ではないのです。

トレーニングが簡単に感じても決して軽視せず、気楽にかつ真剣にやってみてください。フェーズ0にも、1にも必ず発見があると思います。

どうしても簡単に思ってしまう人は、「超絶しなやかな動きをするトップアスリートがこのトレーニングをやったらどんな動きになるんだろうか」と想像してみてください。

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