筋トレだけでは身体能力がアップしない理由 最強の身体能力のカギは"脱力スキル"にある
脱力スキルは単に力を抜くことを指すわけではありません。
ベッドに寝て脱力することと、スポーツの動作中に脱力できることは大きく異なります。脱力トレーニングを始める前に、単なる脱力とパフォーマンスに有効な脱力の違いを整理しておきましょう。脱力には次の図のように3つの階層(状態)があります。
「脱力」は3階層で進化する
<階層1:単なる脱力>
床に寝ている状態などバランスが安定した姿勢での脱力。競技中のように脱力状態から急激に動くことを前提とせず、とにかく全身の筋肉の緊張を抜いている状態です。
床に寝ている状態などバランスが安定した姿勢での脱力。競技中のように脱力状態から急激に動くことを前提とせず、とにかく全身の筋肉の緊張を抜いている状態です。
<階層2:姿勢保持の脱力>
(静的脱力)
立った姿勢や構えなど抗重力バランスをとっている状態での脱力。同時にいつでもすぐに動ける状態を前提とした脱力程度を指します。
(静的脱力)
立った姿勢や構えなど抗重力バランスをとっている状態での脱力。同時にいつでもすぐに動ける状態を前提とした脱力程度を指します。
<階層3:動作中の脱力>
(動的脱力)
歩行中や競技動作など、動作の中で「抜くべき部位」を脱力すること。脱力トレーニングではこの階層3の状態を目指します。
(動的脱力)
歩行中や競技動作など、動作の中で「抜くべき部位」を脱力すること。脱力トレーニングではこの階層3の状態を目指します。
階層2や3のように、動作によって発揮するパワーが大きいほど脱力の難易度は高くなります。
これら3つの階層は階層1から3に向かって影響します。つまり床に寝た状態で脱力できない人に立った状態で脱力を要求することは不可能ですし、動作中に脱力できる人は単に立った状態で間違いなく脱力できているということです。
いきなり階層3の脱力を目指すのではなく、自分がどの階層の脱力であればできるのかをまず把握しましょう。それから1つ上の階層の脱力、すなわち「今の自分にとって少しむずかしい脱力」を徹底してトレーニングすることが、脱力スキルを向上させるポイントです。
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