「仕事で成功するのはプロか天才か?」意外な結論 つんく♂がたどり着いた「独自の天才vs凡人論」

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:学校批判をしてもしかたないし、早晩現在の学校は機能しなくなるので、何か新しい場をつくりたいとは思っています。

つんく♂:僕らの頃は大学卒業して普通に就職するか、夢を追うかという単純な選択しか考えていなかったけど、中学生ぐらいの頃に「将来は就職だけじゃなく、起業という道もあるよ」「自分で仕事をつくって、独立する手もあるよ」みたいに、いろいろな選択肢を知っていたら、違う人生もあったかもしれないと思います。

それに、実は大人になってから学べる場所ってなかなかないんですよね。だから、孫さんみたいな人に、「大人の小学校」をつくってほしいと思っているんです。

必要なのは「まったく新しい学びの場」

:実は今僕が考えているのが、まさにその「大人の小学校」みたいなものに近いものなんです。

「大人の小学校」といっても、子どもも出入りしていい。つまり年齢に関係ない場所です。実際に着手もしているのですが、その話をすると話が長くなるし、説明も難しいのでこの場では割愛しますが(笑)。

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つんく♂:うちの子たちが小学4年生ぐらいの頃、学校で大統領選のシミュレーションの授業をしていたと聞いて驚きました。

しばらくすると「パパ、株ってどうやって買うの?」と言い出して「こいつらすごいなあ」って思いました。

しかもアメリカ感覚なのか「失敗してもいいじゃん」って考えている。

僕らは「投資は危ない。銀行預金が安全だ」と言われて育った世代です。でも「パパ、何言ってるの? 銀行に預けてもお金は増えないよ」と言ってくる。

「大人である僕らのほうが、よほど物事を知らない」と思ったのが、大人の学校をつくってほしいと思ったきっかけなんです。

これからは、大人こそがアップデートしていかなきゃいけないですよね。

対談場所:Rinne.bar/リンネバー
お酒を飲みながら、カジュアルにものづくりが楽しめる大人のためのエンタメスポット。廃材など、ゴミになってしまうはずだった素材をアップサイクル作品に蘇らせる日本発のバー。
つんく♂ 総合エンターテインメントプロデューサー

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音楽家、TNX株式会社代表取締役。1988年にシャ乱Qを結成、1992年にメジャーデビューし「シングルベッド」「ズルい女」など4曲のミリオンセラーを記録。1997年より「モーニング娘。」のプロデュースを開始し、1999年には「LOVEマシーン」が176万枚以上のセールスを記録。「ハロー!プロジェクト」をはじめ数々のアーティストのプロデュースやサウンドプロデュースを手がけ、現在JASRAC登録楽曲数は2000曲を超える。2015年、喉頭がんにより喉頭全摘手術を受けたことを公表。2020年にメディアプラットフォームnoteにてコラムをスタートする。現在はハワイに拠点を置き、国民的エンターテインメントプロデューサーとして幅広く活躍中。

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孫 泰蔵 Mistletoe Founder

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そん たいぞう / Taizo Son

日本の連続起業家、ベンチャー投資家。大学在学中から一貫してインターネットビジネスに従事。その後2009年に「アジア版シリコンバレーと言えるようなスタートアップ生態系をつくる」という大志を掲げ、ベンチャー投資活動やスタートアップの成長支援事業を開始。そして2013年、単なる出資に留まらない総合的なスタートアップ支援に加え、未来に直面する世界の大きな課題を解決するための有志によるコミュニティMistletoeを設立。

社会に大きなインパクトを与えるスタートアップを育てることをミッションとしている。

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