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ものをいうのは読書量!古典を「センチ単位」で読め ビジネスエリートが実践する驚きの読書法

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  • 田村 耕太郎 国立シンガポール大学リー・クワンユー公共政策大学院兼任教授、2022~2026年一橋大学ビジネススクール客員教授
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「大学だけじゃダメだ。MBA(Master of Business Administration=経営学修士)を取りなさい。グローバルな舞台でのパスポートになる。MBAってわかる? ビジネススクールだよ」

ビジネススクール? 専門学校のことか? その程度の知識しか私にはなかった。

しかし、後にこのことを思い出し、ビジネススクールやロースクールに進学することになる。

「僕の言葉が厳しく聞こえたかもしれない。でも、厳しいのは社会であって僕ではないんだよ」

そう言うと、お父さんはいつもの優しい笑顔に戻っていた。考えが甘かった私は正直傷ついたが、思い直してその悔しさを勉強にぶつけた。

社会は厳しい、だからこそ…

その日の午後から英語を猛特訓。子供たちや近所の同世代の大学生たちに交じって積極的に話し掛け、辞書を片手に家の中の本や雑誌も寝る前に斜め読みした。

今でもそのお父さんに心から感謝している。あのときはショックだったが、そこまで親身になってあの気づきを与えてくれるなんて、本当に自分を想ってくれていたのだと思う。

お父さんは生粋のスイス人で、強国に囲まれ、ヨーロッパの中でグローバル化せざるを得ないタフな環境で育ってきた。アインシュタインも卒業したスイス連邦工科大学に学び、フランスの名門インシアード(INSEAD)ビジネススクールでMBAを取得していた。国土も狭いし、資源も少ない。列強に囲まれ過酷な時代を生き抜いてきたスイス人は、傭兵から始まり、その後、時計製造や金融で身を起こしてきた。

永世中立国と言うが、それは〝はりねずみ〞政策。国民皆兵で武力で国を守るのだ。どこかの国のように「憲法9条を唱えていれば敵は攻めてこない」なんてナイーブな発想ではない。国際社会の厳しい現実を直視しながら国民が国を守り経済を育て、世界の力を活用して豊かになってきた。その歴史の中で生まれ育ち、世界的なグローバル企業の幹部であったお父さんの大人の言葉には、重みがあった。

世界に出る。英語を学ぶ。

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