ほぼ誰もがやってしまっている「運動のNG」8つ 運動前のストレッチ、運動後にすぐ冷やす…

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運動の俗説を鵜呑みにしたまま、運動していませんか?(写真:lzf/PIXTA)

正しく行えば、運動はまさに奇跡の薬となる。だが、間違ったアドバイスに従うとちょっとしたことでケガにつながりかねない。例えば腹筋運動。かつては体幹エクササイズの基本中の基本とされたが、今では腰痛を悪化させる可能性があることがわかっている。

ニューヨーク市立大学リーマン・カレッジのブラッド・ショーンフェルド教授(運動科学)は「絶えず進化する科学、そして『体験談とジムの言い伝え』に基づくアドバイスをシェアするフィットネス・インフルエンサーのせいで、フィットネス文化にはこの種の誤解が蔓延している」と言う。「そのような考えが一般に広まり、定着してしまうと、それを変えるのは難しい」

というわけでフィットネスの専門家十数人に、クライアントや患者の話ではしょっちゅう耳にするが、誤りを指摘したいと考えている俗説にはどんなものがあるか、話を聞いてみた。

運動前のストレッチはNG

■俗説1:運動前にはストレッチ

おそらくあなたは、運動前には数分間ストレッチをするようにと言われたことがあるだろう。ところが、最近の研究では、運動前のストレッチはケガの予防に効果がないばかりか、むしろ害を及ぼしかねないことがわかってきた。90秒以上筋肉を伸ばすと、一時的に筋肉の強度が下がるからだ。

UCLAヘルスのスポーツ医学センターで副所長を務めるジョシュ・ゴールドマン医師は、「ストレッチはこれから鍛えようとするすべての筋肉群を一時的に弱めてしまう」と話す。

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