ほぼ誰もがやってしまっている「運動のNG」8つ 運動前のストレッチ、運動後にすぐ冷やす…
最新の研究によると、ウォーキングが健康にもたらす恩恵は約7500歩で頭打ちになるようだが、1日4000歩でもあらゆる種類の早死にリスクを減らせる。
筋肉を冷やすのは1日後がベター
■俗説8:激しい運動後のアイシングで回復が早まる
激しい運動の後、アイスバス(氷風呂)につかると炎症が抑えられるため、筋肉の損傷が防げるように感じられるかもしれない。ただし、これには問題がある。
「すべての炎症が悪いわけではない」とゴールドマン氏は言う。運動するたびに氷風呂に飛び込んでいたら、修復のプロセスが遅れたり、止まったりしてしまう。
ゴールドマン氏によれば、運動をするとき筋肉に戦略的にストレスを与えることで有用な炎症が生じ、身体が回復する過程で筋力が増す。運動後に特定の損傷の治癒を図りたいなら、損傷個所そのものをアイシングするか、修復プロセスに入る時間を筋肉に与えるため、1日置いてから冷水浴することをゴールドマン氏は勧める。
同様のルールは、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)のような市販の鎮痛剤にもあてはまる。非ステロイド性抗炎症薬には抗炎症作用があるため、トレーニング後の使用はケガの手当てが必要な場合に限るべきだ。そうしないと、せっかくのトレーニングの効果が下がってしまう恐れがある。
「冷水浴は非常に優れた抗炎症法だが、運動するたびに行うのではなく、本当に炎症を防ぎたいときに用いるべきだ」とゴールドマン氏。
研究が示唆するところによると、運動後の回復には全般にサウナの方がより安全で効果的だ。
(執筆:Danielle Friedman)
(C)2024 The New York Times
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら