ほぼ誰もがやってしまっている「運動のNG」8つ 運動前のストレッチ、運動後にすぐ冷やす…
ゴールドマン氏によれば、専門家たちは長年、「膝をタイヤのようなもの」と考えてきた。「車をたくさん走らせれば、タイヤはすり減る」という発想だ。「でもそんなことはない。私たちの身体は動的なもので、関節には自己再生する力がある。とくに日頃からよく動いている場合には」。
ただ、やりすぎると、ランニングが膝の痛みやケガにつながることは間違いない、とニューヨークの特殊外科病院(HSS)でスポーツ医学を専門とするジョーダン・メッツル医師は言う。同氏はこれを「やりすぎ違反」と呼ぶ。
速すぎるペースで、長すぎる距離を、早すぎる段階で走る、といったことだ。「ゆっくりとレベルを上げていきましょう」とメッツル氏。また、膝に痛みを感じ始めたら、できるだけ早くスポーツ医学の専門家に診てもらうように。
高齢者にも筋トレは必要
■俗説4:高齢者の健康維持はウォーキングで十分
ウォーキングがアメリカの高齢者に人気なのにはそれなりの理由がある。ウォーキングは心臓病、糖尿病、一定の種類のガンのリスクを下げ、早死にのリスクも下げることが分かっているからだ。しかも、とても簡単にできる。
ただ、ノースカロライナ大学グリーンズボロ校のアン・ブレイディ准教授(運動科学)によれば、年をとっても健康でいるにはウォーキングだけでは十分ではない。筋肉量は30代から徐々に減っていくので、筋力トレーニングにも力を入れる必要がある、とブレイディ氏。
ウォーキングのほかに、週に最低2回、20分の筋力トレーニングに取り組もう。
■俗説5:ランナーやサイクリストに下半身の筋トレは不要
ニューヨーク市で筋力トレーナーとランニングコーチの資格を持つアマンダ・カッツ氏は、ランニングやサイクリングをするクライアントに下半身の筋力トレーニングも必要だと説得しなければならないことがよくあると話す。