ほぼ誰もがやってしまっている「運動のNG」8つ 運動前のストレッチ、運動後にすぐ冷やす…

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舗装路を力強く走ったり、ペダルを踏んだりすることで確かに下半身は鍛えられるが、それだけでは筋肉の大幅な成長を促すには不十分だとカッツ氏は言う。

スクワット、ランジ、グルートブリッジ、ポインターなどの筋力トレーニングプログラムは、骨密度を高め、ケガのリスクを下げ、ランナーやサイクリストとしての力を伸ばすことにもつながる。

「1日1万歩」は時代遅れな発想

■俗説6:負荷を下げたトレーニングは初心者向け

地面に膝を付けて腕立て伏せやプランクをするといったように、負荷を下げたエクササイズを選んだからといって、あなたが弱いとか初心者であるとか、後退しているということにはならない、とニューヨークで臨床ソーシャルワーカー兼セラピストとしてアスリートをサポートしているステファニー・ロス=ゴールドバーグ氏は言う。それは、あなたが自分の身体の声に耳を傾け、身体の安全を保っている証しなのだ。

「身体が必要とするものは日によって違う」とロス=ゴールドバーグ氏は言う。「エクササイズに修正を加えることは、フォームや心と体のつながりの改善に役立つ」。

■俗説7:健康のために「1日1万歩」歩く必要がある

そんなことはない。アメリカ運動協議会の会長兼最高科学責任者セドリック・ブライアント氏は、運動科学者たちが何年か前にこの説を否定したにもかかわらず、多くのアメリカ人はいまだにこれを健康の基準と考えている、と話す。

この俗説は、日本の時計メーカーが歩数計を大量生産し、「万歩計」と名付けた1960年代にさかのぼる。「残念なことに、これが独り歩きしてしまった。1万歩という目標に魔法みたいな力があるという説を支持する研究などないのだが」とブライアント氏は言う。

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