電車で痴漢にあったら「SOSボタン」押していいのか 受験シーズン迎えて鉄道各社は対策本格化

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痴漢・盗撮で検挙された5割が「駅構内」「電車内」

警視庁の統計によると、2022年の迷惑防止条例違反(痴漢・盗撮)による検挙数は2233件で、このうち駅構内(階段・エスカレーター・ホームなど)と電車内の検挙数は約5割を占めている。

1月から3月にかけて受験シーズンを迎えるが、「試験に遅れたくない」という受験生の弱みにつけ込んで痴漢をする行為が例年、SNS上で話題となってきた。そのため、今年も自治体や鉄道各社は対策に乗り出している。

たとえば東京都では警視庁や鉄道各社とともに、1月6日から2月25日まで「痴漢撲滅キャンペーン」を実施する。電車などの利用者から「痴漢なくそう隊」を募り、点滅機能付きのキーホルダーを配布する。

痴漢の確証がなく、声を上げにくい場合でも、キーホルダーを点滅させることにより、被害に遭ってしまった人や、痴漢を目撃した人が周囲に痴漢と疑われる行為があることを知らせることができるという。

また、JR東日本の広報担当者は、通常の痴漢対策だけでなく、1月からは警視庁と協力して痴漢対策に取り組むとしている。

「朝時間及び深夜時間帯において埼京線や京浜東北線など5線区に女性専用車の設置、駅構内及び車内における社員や警備員などによる巡回のほか、鉄道警察隊と連携し車内の秩序維持に努めております。

継続的に関東の鉄道事業者23社局、警察庁4都県警と共同で痴漢撲滅キャンペーンを実施しています。さらに、1月には大学入学共通テストの期間において、警視庁と協力して痴漢撲滅の対策を強化しております

痴漢をはじめとした車内環境を乱す犯罪行為に対しては、引き続き鉄道警察隊等と連携し適切に対応してまいります。車内秩序の維持のため、皆さまのご協力をお願い申し上げます」(JR東日本の広報担当者)

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