電車で痴漢にあったら「SOSボタン」押していいのか 受験シーズン迎えて鉄道各社は対策本格化
「満員電車で3000人運んでるとするじゃない?それを1人が痴漢されて電車止めたら2999人に迷惑かかるわけじゃない?」
最近、エックス(旧ツイッター)で、あるユーザーのこんな投稿が注目を集めた。この投稿では、痴漢の被害者について「私が痴漢にあってるんだ!!他の2999人の遅刻や約束時間なんて知らん!!みたいな声のデカさが苦手なんだ」と書かれていた。
これに対し、SNSでは「2999人に迷惑をかけているのは痴漢」と反論の声が寄せられた一方で、「ボタンを押すのには勇気がいる」「とっさに押せるかわからない」という声も上がった。
1月からは受験シーズンを迎える。今年も受験生を狙う痴漢対策に自治体や鉄道各社は乗り出すが、もしも電車の中で痴漢被害に遭ったり、見かけたりしたとき、車内に設置されているSOSボタンを押して良いのか、JR東日本に聞いた。
JR東「痴漢をはじめ犯罪行為の撲滅は重要」
まず、自分が痴漢に遭ったり、他の乗客が痴漢に遭っているのを見かけた際には、車内のSOSボタンを押しても良いのか。JR東日本の広報担当者は、次のように回答した。
「弊社では、お客さまに安心してご利用いただくため、痴漢をはじめ犯罪行為の撲滅が重要であると考えており、鉄道事業者として犯罪行為の撲滅に向け、社会啓発や秩序維持に取り組んでおります。
客室内やドア付近に設置されている車内警報装置(SOSボタン)は緊急事態が発生した際にお客さまに押下し乗務員に通報していただきます。一部の車両を除き、SOSボタンが押されると、乗務員と通話することができます。