GAFAも、国家並の経済的な規模感をすでに持っている
また、スタバとGAFAの比較も、多くの気づきを私たちに与えてくれるだろう。先ほども述べたように、スタバが作り上げているような新しい「国家」を、また別に作っているのがGAFAなどの巨大企業である。
特に、今回の連載ではあまり触れることができなかったが、「スタバ」と「Apple」の親和性の高さは特に考える必要がある。
「スタバ」が矛盾をはらんだ企業であることは見てきた通りであるが、アップルもまた、数々の矛盾をはらんだ企業である。多くの人々が使っているブランドでありながら、そこにやはり独特な特権性を持たせている。この点でいえば、スタバと同じようなポジションを持っている。
こうした数々の「企業帝国」の中にスタバは位置している。それらの「企業帝国」の地政学を読み解く作業もまた、スタバという企業の分析を行う中でできるのではないか。
さて、6回にわたってお送りしてきたスタバに関する連載もこれで終了である。まだまだ語り尽くしていないことは多いが、これまでにはない角度からスタバについて語ることができたのではないか。
それでは筆者は、疲れた脳を癒しに、スタバという国に旅行してこようと思う。
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