筆者は都市ジャーナリスト・チェーンストア研究家としてスターバックスに関する記事を多く執筆してきた。その際、SNSなどのコメントで目につくのが「スタバでMacを使ってドヤァ」とする人を皮肉る声だ。
これは、スタバの店内でマックのPCを開き、長時間ドヤ顔で作業する人を揶揄した言葉である。
これを聞くたびに興味深いと思うのは、こんな光景はもはや「過去のイメージ」に過ぎないのに、人々の中で深く根付いているんだなあ、ということ。
スタバに行く人ならわかると思うが、そこにいる人がマックばかりを使っているかといえばそうではない。それに、日本全国にスタバが誕生している現在、スタバにいるマックユーザーだって、わざわざそれを「ドヤる」感覚を持ってないだろう。
にもかかわらず、この「スタバ=Mac」は根強いイメージで人々に浸透している。しかし実は、この強いイメージにこそ、スタバが行ってきたブランディング戦略が隠されていると思うのだ。今回は、こんな「スタバでMacドヤァ、イメージ強すぎ」問題から、スタバのブランディング戦略の肝を学んでみよう。
「かっこいい」から始まった日本のスタバ
スタバでドヤる人は、かつては確かにいたかもしれない。いや、あえて断言すると、"相当数いた"だろう。
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