日本にスタバがやってきたのは、1996年。銀座に1号店が誕生している。銀座は、外国のハイブランドがその1号店を構えることが多く、アップルストアの1号店も銀座に誕生している。
銀座には昔から「外国の一流品」がやってくる街、としてのイメージがあったが、スタバの始まりは、そんな「外国への憧れ」のようなところから始まったのだ。
ちなみに、スターバックス コーヒー ジャパンの創業者に深く関わった『サザビー』創業者の鈴木陸三はスタバについて「かっこいい」とだけ表現したという。その部下だった梅本龍夫は「「スターバックスの『かっこよさ』はビジネスになる」ということを証明するのが、「陸三さんの『最初のフォロワー』を自覚した僕の『最初の仕事』です」と回想している。
いわば、日本でのスタバの始まりは「かっこいい」をビジネスにするところから始まったのであり、その意味で初期スタバはまさに「ドヤれる」場所としてあったのだろう。
しかし、先ほども書いた通り、現在ではそんなスタバの数も国内2000店舗の大台に乗ろうとしている。今やどこの地方都市にも進出しているし、イオン等のショッピングセンターにもたくさんある。
馴染み深い存在すぎて、「ドヤる」とは無縁の存在にも思えるし、実際、カフェで仕事する人にとっては、色々あるリモートワークの場所の選択肢のひとつに過ぎないだろう。
では、そんな中でどのように、スタバはそのイメージを保ち続けているのか。
「メニュー」と「価格」で顧客を選ぶ
それが、スタバが「店舗環境」に働きかけて、そこに来る顧客を「選択」していることにあると思う。
例えば、その1つがメニューである。
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