子どもを生成AIを使いこなせるよう育てるには? 「AIに取って代わられる人」にならないために
生成AIの登場により、大きくゆらぐ教育界。教わる・学ぶ側の子どもたちに求められる姿勢も変容してきています。本稿は、AI時代に勝ち残れる子どもたちの特徴について、学校改革プロデューサー・カリキュラムマネジャーである石川一郎氏の最新著書『捨てられる教師』よりご紹介します。
生成AIの有用性はユーザー次第
何事もそうですが、子どもは大人よりも順応力が高く、新しいツールや潮流にもすぐさま適応してしまいます。生成AIの受け止め方も、まさにそうです。親や教師がいぶかしがり、あるいは恐れ、その影響力や有害性、有意義性を計りかねている間にも、子どもたちの多くはどんどん自分の手で実際に生成AIに触れ、早くも使いこなし方を体得しつつあります。
ただし、生成AIが検索エンジンや「ウィキペディア」の域を出ない単なる「できのいい情報収集ツール」にとどまるか、生産性の向上、想像力や創造性の発揮を助けるパートナーとなるかはユーザーによります。
ひと言でいえば、何かしら「問い」「問題意識」のある人にとっては、生成AIは頼れるパートナーになるでしょう。「こういう情報が欲しい」という要望ではなく、「こういうことを実現するには、どうしたらいいだろうか?」という問いがある人にとって、生成AIは格好の「アイデアの壁打ち相手」になります。
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