医師提案「血管の老化度」を10秒で測れる計算式 脳の血流を上げる「ブレインフード」活用術

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そんな「食事術」をお伝えする前に、ぜひ「鎌田式・動脈硬化チェック」を試してみてください。

前述の計算式とはまた別に、日常生活の中で血管の老化度をチェックする方法です。

□階段を上ると胸がしめつけられることがある
□手足が冷たくなったり、しびれたりする
□冷え、むくみ、肩こりなど
□プチ不調がある
□血圧や血糖値の値が高め
□濃い味つけが好き

2つ以上当てはまったら、動脈硬化が始まっている可能性あり。

血管は全身にはりめぐらされていて、血管障害により胸や手足に異常を感じることもあります。

冷えや肩のこりも毛細血管の不調なので注意が必要です。

コーヒーとシナモン、W抗酸化作用で血流アップ

ぼくが毎週出演している佐賀県えびすFMの「幸せの処方箋」というラジオ番組に、「足の指先が冷たくジンジンして、指先が真っ白になることがある」という70代女性からの相談がありました。

可能性として、血管が老化して血流障害を起こしているのかもしれません。

血管の長さは10万キロメートルといわれ(地球2周半!)、その99%が毛細血管。

この毛細血管が、血管があるのに血液が流れない「ゴースト血管」になると、冷えやむくみ、肩こり、動脈硬化や高血圧、脳梗塞などにつながります。

さらに怖いのが、脳の毛細血管がゴースト化すると、脳の老廃物・アミロイドβのそうじができなくなり、アルツハイマー型認知症の原因になることです。

ゴースト血管を防ぐためには、抗酸化作用のある食べ物をとりましょう。手軽に、毎日の習慣に取り入れるなら、ぼくのおすすめはシナモンコーヒー。

コーヒーやシナモンにふくまれるポリフェノールには、強い抗酸化力や血管拡張作用があり、2つを合わせることでさらに効果が期待できます。

血管が広がって血流がよくなると、毛細血管が修復されてゴースト血管対策になるし、冷え性に悩む人にもおすすめです。

鎌田式シナモンコーヒーの作り方
(『医師のぼくが50年かけてたどりついた 鎌田式 長生き食事術』より)

シナモンはパウダーだとダマになるため、スティックがおすすめ。ぼくは、「シナモンスティックブロークン」という樹皮の破片を使っています。

コーヒー1杯・150mlに、シナモンスティック1/10本でぼくは十分。漬ける時間はお好みで。シナモンのとりすぎは肝臓に負担をかけるため、1日2杯までに!

(『医師のぼくが50年かけてたどりついた 鎌田式 長生き食事術』より)

本当に怖いゴースト血管

毛細血管が弱って栄養や水分が血管の外に漏れたり、血流が滞ったりすると、血液が本来のように流れない「ゴースト血管」になってしまう。脳の血管がゴースト化すると、認知症の原因にも。

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