「1枚1207円」吉野家の鰻重が"高め"でも人気な訳 でかい・厚い・うまい!をかなえるこだわりとは?

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昨今は鰻の減少が話題になることもあります。通年で鰻メニューを提供する吉野家では、仕入れ・加工の年間計画を立て、サプライヤーと綿密に調整することで安定供給を実現しているとのこと。バイヤーが定期的に味・品質を確認してフィードバックすることで、「日常食」としての鰻を提供できています。

吉野家の鰻は4度焼き。写真は3度目の焼き工程(提供:吉野家ホールディングス)

社内外、国内外を問わずに人気 「鰻恐怖症」の筆者も安心の一品

今回は、吉野家の鰻重をテーマにしました。昨今はインバウンド客からの人気も高いといい、とくにアジア圏からの観光客がよく注文しているそうです。通常店舗でもQRコードを読み取ることで外国語メニューを閲覧できますが、浅草・有楽町などインバウンド客が多い約100店舗では専用のメニューを用意するなど、対応に力を割いています。

インバウンドメニューの一例(提供:吉野家ホールディングス)

さらに、社内からの人気も高いとか。羽鳥さん自身、店舗で働いていたころにまかないとして食べており、まかない人気が高すぎて「禁止令」が出たほどだと笑いながら振り返りました。

筆者個人としては、骨が目立たず食べやすい点もすばらしいと感じました。余談ですが筆者は、学生の頃に鰻の骨が喉に刺さり、大きな病院で鼻から内視鏡を入れて除去してもらった経験があります。それから何となく鰻に対しては恐怖があったのですが、今回は安心して食べられました。吉野家にとって珍しい「うまい、たかい、はやい」メニューですが、それでも納得できるこだわりと品質が感じられた一品です。

チェーン店至高のいぶし銀メニューを尋ねて
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鬼頭 勇大 フリーライター・編集者

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きとう・ゆうだい / Yudai Kito

フリーライター・編集者。熱狂的カープファン。ビジネス系書籍編集、健保組合事務職、ビジネス系ウェブメディア副編集長を経て独立。飲食系から働き方、エンタープライズITまでビジネス全般にわたる幅広い領域の取材経験がある。

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