先延ばし癖を一瞬で治す魔法の言葉「5分間だけ」 勉強、ダイエット…三日坊主も長続きする秘策

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対象が数学の問題集であっても同じことで、今すぐ取りかかるのはネガティブに感じますが、未来にやることにしたらそれが薄れます。

また、衝動を抑えられるかどうかも大事です。衝動とは、脳が目先の欲を満たすために起こす企てであり、長い目でみるといい結果を生まないもののこと。お店にめちゃくちゃおいしそうなチョコレートケーキがあるのを見たら今すぐ注文したくなります。

勉強が嫌になったら、すぐにやめていい

あるいは車を運転していて割り込まれたら、その車に幅寄せして道路から追い出してやりたい衝動に駆られかねません。衝動をどれだけ抑えられるかは人によって異なり、先延ばしをしてしまうかどうかにも大きく関わっています。

先延ばしを減らすには、①勉強が他のことよりも魅力的に思えるようにする、または、②衝動的に行動する機会を減らすという対策が考えられます。

ある心理学者らが、人がエクササイズを先延ばししてしまう理由を検証した結果、「面倒くさいから」というのがその理由の1つでした。しかし、実際にやってみるとそうでもないのです。

勉強だって同じ。取りかかることさえできれば、自分が思っていたほど面倒ではないとわかるものなのです。

自分を「やめてもいいから始める」気にさせるには、「5分間だけ勉強しよう。それで嫌になったら、やめてもいい」と自分に言い聞かせるのも1つの手。

私の姉がジョギングを始めたときも、同様でした。ランニングウェアを着て家の敷地の端まで行っただけでも、ジョギングしたうちに数えたのです。途中で中止した場合でも「今日はジョギングできた」としました。もちろん「外に出たくない」と思うときもありましたが、家の前の道路まで行ったら95パーセントくらいの確率で走り続けることができ、実際に走ってみると、それほど嫌だと感じませんでした。

席について勉強するのがなかなか難しい場合は、「今日のやることリストをつくろう。リストをつくり終えて休憩したくなったら、すればいい」と自分に言い聞かせてみましょう。やることリストを書き終えたら、項目のうち1つか2つは取りかかるのがさほど難しくなさそうなものがあるかもしれません。

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