もちろん、こうした加工品、惣菜を食べてはいけないという話ではありません。
忙しいとき、体調の悪いとき、疲れたとき、さっと買える惣菜、手間なしで食べられる加工食品はありがたい存在だと思います。また、たまには家族そろっての外食もいいものです。
私が言いたいことは、そうした「食品の裏側」を「知ったうえで」買ってほしいということです。「"裏側"を知って使う」のと「"裏側"を知らずに使う」のではまったく違います。
「今日は忙しかったから惣菜を買ってきてしまったけど、次は作ろう」という気持ちも働くと思うからです。
「いい塩梅」という言葉が示す「食文化のルーツ」
もうひとつ、お酢について私が大事だと思うのは「本当にいいお酢」のおいしさを知っておくということです。
本当にいいお酢、おいしいお酢を知っていると、「安い醸造酢」でつくられた料理は、あまり食べたいと思わなくなります。
私はチェーンの居酒屋などに行くとき、お酢を使った料理はほとんど注文しません。
お酢がおいしくないことが多いからです。
出てくれば食べますが、自分から進んでは注文しません。
日本には「いい塩梅」という言葉があります。
これは調味料に使う「塩」と「梅酢」のこと。まだ食酢のなかった時代は、塩と梅を漬けた梅酢だけで料理の味付けをしていたのです。
つまりお酢は「日本の食文化のルーツ」ともいえる存在なのです。
であればお酢こそ、こだわっていいものを選んでいただきたいと私は強く思うのです。
新作『安部ごはん2』でも「大人のおつまみの代表格! ホタルイカとウドのからしみそ和え」「にんじん嫌いな子どもも食べる!キャロットラペ」など、お酢を上手に使った料理を紹介しています。
安部ごはん独自の合わせ調味料である「魔法の調味料」の「甘酢」「たまねぎ酢」を使った料理は、お酢嫌いな人でも喜んで食べると評判です。
お酢嫌いのお子さんにも、ぜひ試していただきたいと思います。
*この記事の1回目:平気で「安い酢」を買う人が知らない超残念な真実
*この記事の2回目:日本人が知らない「激安のお酢」の超残念な裏側
*この記事の3回目:平気で「飲むお酢」を買う人の超ヤバい深刻盲点
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