熊本県の調査で判明・TSMCは環境保護の優等生 台湾半導体産業が持つ環境保護供給網の実力
廃液から銅をリサイクルする術を獲得したTSMCは、環境汚染リスクやクリーニングコスト低減のほか、それまで厄介者とされた廃棄物を高付加価値の金属に変えることに成功した。
衛司特科技の林世民董事長は、必要なコストは電気代のみ。1斤(約0.6グラム)の銅をリサイクルする場合、3から5キロワット時約12元がかかるが、1斤あたり240元で売り出すことができる。よって相当な価値を生み出すことに成功していると語っている。
厳格化される環境保護基準
今回の調査結果は、台湾の半導体産業が顧客の要望に応えることで生み出された環境保護サプライチェーンの実力を示したものでもあった。
2023年7月、台湾の証券取引所では株式分析で「グリーンエコ」を含む4つの産業類別を新設。半導体産業全体に対する環境保護基準が日々厳しくなる中、半導体の重要基地である台湾への影響は計り知れない。
しかし、一方でさまざまな企業の環境保護力の強化に成功している。中にはこれまで聞いたことがない企業も多く含まれているのだ。
これら企業を調べていくと、創立から20年から30年の企業も少なくない。顧客ごとにカスタマイズする必要があり、顧客からの信頼もあつく、専門性からその分野のシェアを独占している企業もあるのだ。
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