GPUは、AI処理を行うためにCPU(中央演算処理装置)と組み合わせて使われている。
ただ性能をもっとも効率的に引き出すためには、CPUとGPU、さらに計算情報をやり取りするためのメモリーの機能が1つのチップに収まっているような構造が理想だ。テンストレントは、こうした理想のAIチップの開発を目指している。
テンストレントの日本法人社長である中野守氏は、「ケラー氏や創業者たちは、この世の中のITはいずれすべてAIベースになると思っている」と話す。いろいろな顧客が求める機能のAI半導体をデザインして提供することがテンストレントのビジネスだ。
ラピダスとの接点はどのように生まれたのか。きっかけは、中野氏による今年1月の日本法人立ち上げだった。
2022年の終わり頃、イギリスのAI用コンピューター開発企業の日本法人社長を務めていた中野氏が、日本法人の設立をテンストレントのカナダ本社に提案。当初、本社側は日本市場参入に否定的だったというが、中野氏が策定した日本でのビジネスプランをみて参入を決めた。
この記事は有料会員限定です
残り 1544文字
