月12万の生活費、都内新築→団地に越した人の生活 おひとりさま女性2人の"至高のわが家"を拝見

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広い部屋で物が充実した生活こそ、便利で快適だと思い込んでいたが、それは勘違い。自分の生活に合う物の適量と適度な広さがあることに気がついたと語る。

残ったものは、本当に大切なものだとハッキリした

さらに、必要性を感じないものを手放して好きなものだけを残していくと、部屋がスッキリするだけでなく、生活のスタイルも変わっていった。

衣類を必要最低限に絞ってスペースを有効活用。季節兼用の服が多く、季節ごとの服の入れ替えもさほどない(写真:週刊女性PRIME編集部)

「やらなければならないことを真っ先にできるようになりました。物が多いと、掃除も洗い物も面倒くさくて後回しになりがち。

でも、物が少ないとやることのハードルが低くなるから、家事などのスピード感がグッと上がりました。洋服も食器も少ないので、選ぶ手間も時間もいらない。

丁寧な暮らしがしたいと思っていたのですが、そういう暮らし方を選ぶ私は、実はシンプルで効率の良い、悪く言えば“手抜き”な暮らしが合っているのだなと実感させられました」

見せる収納を楽しんでいたが、色も物も最小限に。つり棚には半分以上、物を置かずスッキリと。掃除もすぐに終わる(写真:週刊女性PRIME編集部)

そこからは自分らしく過ごす部屋をとことん追求。食事もメニューのバラエティーより栄養面を重視し、手軽に作れる料理で毎日を固定化した。

「誰に合わせることなく、自分が大切にしたいものだけを大胆に少数精鋭で残していけたのは、ひとり暮らしの醍醐味かもしれません」

たくさんの物を手放した一方で、手放せなかったのは、部屋に飾るインテリアの数々。残ったものは、それが自分にとって本当に大切で興味のあるものだとハッキリしたという。

「人は物がたくさんあるからこそ逆に迷ったり、悩んだりするのかなと。好きなものだけに囲まれた部屋に整えることで、自分の歩きたい人生がより鮮明になりましたね」

(写真:週刊女性PRIME編集部)
お話を伺ったのは……apartment301さん(45歳)
●家賃33000円のワンルームでのミニマムな暮らしをSNSで発信する。現在はお片づけアドバイザーとしても活動。Instagramは@apartment_m301。著書に捨て活で見つけた「私」が主役のワンルームライフ(主婦の友社)。

(取材・文/河端直子)

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