初めての1人暮らしで節約に目覚めた
「2012年、27歳でマイホームを購入して3300万円の住宅ローンを抱えたことが家計見直しのきっかけになりました。ローンを繰り上げなしの35年で返済すると、利息が1000万円以上もつくのがわかったんですね。絶対に早めに完済しようという明確な目標を立てて、節約貯金生活を本格スタートさせました」
それまでの太朗さんも大きく無駄使いするタイプではなかった。しかし、学生時代はアルバイトで稼いだお金を惜しみなく使っていたという。
「本当にありがたいことに奨学金を借りていなかったので、アルバイトで稼いだお金はほぼファッションにつぎ込んでいました。周りにおしゃれな友人が多く、買ったものを褒めてもらえたり『友人が持っているものを自分も欲しい』と刺激を受けたりしていました」
その後、23歳での就職を機に東京で1人暮らしを始める。当時の年収は300万円台だった。
「就職して、スーツがあれば服はそんなに買わなくていいだろうと思うようになりました。使わなければどれだけお金を貯められるのか興味がわき、自分なりに支出を減らす工夫を始めました」
初めての1人暮らしで、まずは自分の支出を把握するところからスタート。家計簿はつけていなかったが、支出はクレジットカードに集約して月末にカード明細を確認するようにした。すると、会社用に作った銀行口座が0円から始まり、1年後の3月末で184万円にもなっていたという。
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