太朗さんの家では「家族マネー会議」を月1回開催している。月の支出をすべて洗い出してリスト化し、「この支出を減らせないか」「もう少し安いプランがないか」など話し合っている。これが節約貯金に大きくつながっているようだ。
「貯蓄額や支出額の話ばかりではなく、旅行予算〇万円でどこに行こうかといった、お得に行くプランなど楽しい目標についても話しています」
これは娘に対するお金の教育の側面もあるのだという。
「娘の枠で積み立てているジュニアNISAの口座については、娘本人にも増加率を見せたり、この中にはあのマクドナルドやアップルなど身近な会社が入っているんだよと話をしています。最初の頃は説明してもふーんという感じでしたが、現在中学1年生になって、少しリアクションしてくれるようになりました」
まずはできることから主体的に動こう
自分の家にある不要なものを見直して捨てることが、節約貯金につながったという。
「まったく着ていない服などを処分していく過程で、『無駄にお金を使ってしまった』と後悔や反省の気持ちが湧いてきます。すると、次から物を買う時にかなり慎重になり、本当に必要かな、長く使うかな、とよく考えるようになりました」
1年間着なかった服は、メルカリなどのフリマアプリに出品してお金にすることも。使わないものを処分することで、暮らしもすっきりと快適になる。定期的に部屋の掃除をして無駄なものを見直すことで、買い物に対する意識を引き締めているそうだ。
世の中には、知っているか知らないかでまったく違ってくることがある。例えば、格安スマホ、投資の非課税枠、ふるさと納税など、節約家は情報をうまく活用している。
さらに、知っているだけでなく、行動しなければ意味がないと太朗さんは言う。知識を主体的に得て、それを実践してみる。その積み重ねで貯金ができるようになったそうだ。
「お金の知識を早めに身につけたほうが圧倒的にお得だと思っています。お金や税金関連の情報や、無駄なものを持たないミニマリストの思考など、本を読んだりYouTubeやネットの記事を見たりして、取り入れています。やってみて合わなければやめればいいと思います」
(構成:横田ちえ)
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