節約をはじめたきっかけ
かおるさんが節約を大きく意識するようになったきっかけは、小学生の頃の体験にある。小学校2年生のとき、母親に連れられてデパートへ行き、500円を渡された。母の買い物を待つ間、そのお金を使ってゲームセンターで待っていてと言われたそうだ。
「小学2年生にとって500円って大金ですよね。テンションが上がってゲームで全部使ってしまいました。すると、戻ってきた母に『500円全部使っちゃったの? じゃあお菓子はもう買えないね』と言われたんです。これがすごく衝撃的で……。
お菓子が買えないこともですが、500円という大金を全部使い切ってしまった自分への後悔でショックを受けました。お金はあっても全部使っちゃいけないものなんだというのが、そのとき脳にインプットされました」
かおるさんの実家はごく一般的な家庭で、特別お金の使い方に厳しい親でもなかったという。親からお金のことを言われたのはそれが最初で最後だったそうだが、今でも強く覚えている。そこからお年玉をもらっても使わず貯金するようになり、お金の使い方を意識するようになった。
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