5300万貯めた元工場勤務員「意味のない節約法」 通勤時間を増やしてまで家賃を下げる事の是非

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節約マスクかおるさん
かおるさんの工場勤務時代の手取り年収と支出額(画像:『節約マスクのお金の話』より)
節約に副業と投資をプラスして、37歳にして5300万円の資産形成を達成した、節約マスクかおるさん(一部、投資によって増えた「含み益」を含む)。YouTubeチャンネル『節約マスクのお金の話』を運営している。
前回の記事では、高収入の仕事ではなかったとしても、お金を貯める方法について紹介した。そこで今回は、かおるさんがどうしてここまで徹底した「節約マインド」を持つに至ったのか、その原体験を聞いていく。また、「意味のない節約法」についても教えてもらった。
節約に成功し、人生が豊かになったという「倹者」にインタビューをする本連載。今回も、節約系YouTuberのくらま(「倹者の流儀」)が話を聞いていく。
(前回記事:18年で5300万貯金、37歳元工場勤務員の「給料観」

節約をはじめたきっかけ

かおるさんが節約を大きく意識するようになったきっかけは、小学生の頃の体験にある。小学校2年生のとき、母親に連れられてデパートへ行き、500円を渡された。母の買い物を待つ間、そのお金を使ってゲームセンターで待っていてと言われたそうだ。

「小学2年生にとって500円って大金ですよね。テンションが上がってゲームで全部使ってしまいました。すると、戻ってきた母に『500円全部使っちゃったの? じゃあお菓子はもう買えないね』と言われたんです。これがすごく衝撃的で……。

お菓子が買えないこともですが、500円という大金を全部使い切ってしまった自分への後悔でショックを受けました。お金はあっても全部使っちゃいけないものなんだというのが、そのとき脳にインプットされました」

かおるさんの実家はごく一般的な家庭で、特別お金の使い方に厳しい親でもなかったという。親からお金のことを言われたのはそれが最初で最後だったそうだが、今でも強く覚えている。そこからお年玉をもらっても使わず貯金するようになり、お金の使い方を意識するようになった。

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