5300万貯めた元工場勤務員「意味のない節約法」 通勤時間を増やしてまで家賃を下げる事の是非

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これは、その10円に価値があるというよりは、そのマインドや行動習慣が大切だということ。節約の初心者が、最初から時間単価を気にするのはナンセンス、10円でも泥臭く取りに行くことが節約の入り口である、というのがかおるさんの考えだ。

そこまで自分で意識してやってみて節約マインドが染み込んだうえで、初めて「時間がもったいないから10円安い卵にこだわらない」と時間単価を気にした選択をするべきだと話す。

「そもそも時間を有効活用できている人ばかりではありません。10分家でスマホを見ているなら、その10分を節約に使ってみてもいいかもしれません」

ポイント
10円を取りに行くことの重要さは、ポイントをコツコツ貯めることにも通じる(画像:『節約マスクのお金の話』より)
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嫌な仕事をしなくても済むようになった

こうして一貫した節約生活を続けてきたかおるさん。現在はYouTubeでの動画配信を中心にした事業所得で生活しており、投資の含み益を除く年収は約700万円。独立して順調な収益を上げているといっていいだろう。これから先の目標は何かあるのだろうか?

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「将来は働きたくないです。一切働かずに好きなことだけして生きていくのが理想です。今はYouTubeでも稼いでいますが、何もしなくても生きられるだけの資産を築くのが理想ですね。本来は働きたくないんですよ」

なんともかおるさんらしい答えだ。そんなかおるさんにとって節約とは何なのだろうか?

「呼吸ですね。生きるために必要なことです。そしてつらくもなく、当たり前に自然に日々行っている行動です」

節約生活を続けていると、「つらいんじゃない?」「無理していない?」と言われることがある。しかし実際のところ、節約するのが当たり前、そして節約するのが楽しいマインドになっているのだという。

「お金をどれだけ削れるかを考えて生活するのは、ゲームみたいで楽しいです。そこに慣れるまで頑張れば別に節約って全然難しいことじゃないので、そのマインドに至るまでぜひ続けてみてほしいですね」

また、仕事が嫌だったというかおるさんにとっては、節約が生きる支えにもなった。

「仕事が嫌で死にたいと思ったこともあります。でも、お金を貯めていたので会社を辞める決断ができました。だからこそ、節約してお金を貯めて、副業や投資で資産を増やすようにして、嫌な仕事をしなくて済むように備えるのも1つの選択肢だと思います」

(構成:横田ちえ)

くらま 倹者の流儀/節約系ユーチューバー

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くらま / KURAMA

ファイナンシャルプランナーの資格を有する会社員。東京都内で一人暮らしをしながら、社会人1年目で奨学金約300万円を完済。4年半で貯蓄2000万円を達成する。その貯蓄術やお金のノウハウを発信するYouTubeチャンネル「倹者の流儀」が大きな話題に。自身の成功・失敗体験を踏まえた本音の教訓と、分かりやすい解説で、多くの支持を得ている。著書に『すごい貯蓄 最速で1000万円貯めてFIREも目指せる!』(KADOKAWA)がある。

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