YouTubeを始めた直後、35歳で住宅ローンを完済すると同時に、2000万円ほどの資産形成も達成。その後3年間で4700万円にもなった。生活防衛資金を除き、非課税枠をフル活用した積立投資を中心に資産形成している。
「住宅ローンは返済額減額型にしていたので、最初は10万円だったローンが9万、8万、7万、6万円……と減るのが嬉しかったです。その分は貯金に回しました。毎月の住居費が減っていくのを見るのが楽しくて、繰り上げ返済が趣味になっていました」
太朗さん宅の現在の家計簿は以下の通り。住宅ローンの完済で、現在の家賃は0円だ。さらに、太陽光発電システムで光熱費が大幅に安くなっている。
月予算(約10万円×12カ月=約120万円)と年間予算(118万円)とに分けて予算を組み、年間240万円あれば豊かな暮らしができると感じているそう。年間500万円貯金している。
住居費:0円(住宅ローン完済のため)
食費:2万5000円
光熱費:8000円
水道代:3000円(節水シャワーに変更)
通信費:3140円(夫婦のスマホ代はそれぞれ約1000円、ネット代約1000円)
日用品:2000円
娘の学費:2万5000円
贅沢費(おこづかい):3万円(妻の交際費、美容代等)
計 約10万円 ※住宅ローン返済時は、15万円
【太朗さん 年間予算】
固定資産税:18万円
サブスク(マネーフォワード等):1万円
最低限の保険料:2万円
衣服(家族3人分):20万円
インテリア・家電:15万円
旅行(帰省含む):40万円
プレゼント代:10万円
自己投資代(本、カメラ等):12万円
計 118万円
節約のための「5つの秘訣」
最後に、太朗さんの節約の秘訣を5つ教えてもらった。
シンプルかつ真理である。太朗さん宅は、食材の買い出しは週1回で、それ以外の日はできるだけノーマネーデーにしている。
「平日はお弁当と水筒を持参してノーマネーで過ごしています。休日もお金を使わない趣味があれば、ノーマネーで過ごせると思います。僕の場合は料理をしたりカメラで撮影したり、それを編集するのを楽しんでいます。カメラの初期投資費用はかかりましたけど、それ以降は長く使えるし、家族との思い出を残したりできます」
自炊は健康的な食生活に必要であり、カメラはYouTubeにも役立っている。お金を使わない趣味が実益を生んでいる。
「最近は少し変わってきましたが、家族がいたらマイホーム、車、保険が当たり前という風潮がまだあります。でも、駅やスーパー、病院までアクセスしやすかったら車はなくてもいいですし、今の日本の公的保険はすごく充実しているので医療保険は入らなくてもいいと考えました」
これは、マイホーム、車、保険はただ不要だという話ではなく、世の中の当たり前を、自分なりに調べて、自分軸で判断するのが大切だという話だ。
「マイホームは僕たち家族を豊かにしてくれるものでした」
無料会員登録はこちら
ログインはこちら