10年後「消えるアパレル」「生き残るアパレル」の差 「あのブランド」が消えるかもしれない3大理由

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過去を振り返ると、アパレルに限らずさまざまな消費財において、上位企業によるシェアの拡大が起こってきました。

市場の成長が縮小傾向にあれば、DXなど勝ち残りに向けて必要な投資は増えつづけます。また、大手企業によるM&Aや合従連衡も起こり、結果として上位企業のシェアが拡大する傾向にあります。

アパレルでも「やっぱり大手企業が有利」な理由

市場が細分化されているアパレル業界もご多分に漏れず、2017年から2022年にかけ、上位10社による市場シェアは2ポイント上昇し、12%となりました。

ラグジュアリーでは、LVMHグループによるティファニーの買収や、コーチを擁するタペストリーがヴェルサーチェを擁するカプリ・ホールディングスを買収するなど、上位企業による大型のM&Aが起こったのも記憶に新しいでしょう。

消費財で広く見られる上位企業のシェア拡大ですが、今後はアパレルのように環境負荷の高い消費財業界ほど、その速度が速まるのではないかと見ています。

その理由は大きく分けて3つあります。

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