医療施設に対する攻撃は、明らかに国際人道法に違反する。
戦争にもルールがある。国際人道法の下で、紛争当事者は患者や医療スタッフ、一般市民に危険が及ばないようにするため、あらゆる予防措置を講じる責任がある。
ガザで7日間続いた一時休戦は12月1日朝(現地時間)に終わり、戦闘が再開されてしまった。一時休戦は決して十分ではない。MSFは、双方の紛争当事者による一般市民への無差別な攻撃を非難し、即時停戦を強く訴える。
救える命を1人でも多く救うため、11月半ばには15人のスタッフで構成する新しいチームがガザに入った。このなかには日本人の医師もいる。完全な停戦で安全が確保されない限り、十分な医療を届けることは難しい。それでも私たちは、命を守るためにできることに全力を尽くしたい。
日本に帰国した私が今できることは限られている。でも、ガザに残る同僚たちのために、そして、命の危機にさらされている人たちのために、私が経験したことを1人でも多くの人に証言し、伝えていきたい。
自分の命の危険も顧みずに今も病院で治療を行っているMSFの同僚、すべての医療者、患者さん、そしてすべての一般市民に対する無差別な攻撃を非難し、即時停戦を訴えていきたい。
世界中の1人ひとりの声が、無差別な暴力を止め、本当の停戦を実現する力になると願っている。
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