引きこもりの30代彼が婚活を経て成婚できた要因 申し込みは150人、お見合いまで進んだのは10人

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男性は、“結婚して家庭を築くと、仕事のパフォーマンスが上がる”というのは、よくいわれることだ。人は守る者ができると、戦う力が湧いてくるし、強くなれる。やっぱり結婚は、素晴らしいものではないか!

仲が悪くなる夫婦の特徴

こうした成婚物語を書くと、「そんなのは今だけ」と言う人たちがいる。数年後には新婚時代の気持ちを忘れて、いがみ合ったり、ケンカしたり、不倫したり……。

そうしたカップルも、世の中には確かにいる。では、愛し合っていたはずのカップルが、時を経てなぜそうなってしまうのか。

夫婦が離婚するときの理由で多いのが、「性格の違い(価値観の相違)」なのだそうだ。

ただ、そもそもまったく違った環境で育ってきた男性と女性が夫婦になるのだから、性格は違って当たり前。また、男性と女性という性差から生まれる考え方の違いもあるだろう。

筆者はこれまで多くの成婚者を送り出してきたが、そのなかには離婚したカップルもいる。離婚したのは、相手の言動を否定したり、けなしたりすることでコミュニケーションを取っていたカップルに多い気がした。

「よく食べるなぁ。だから太るんだよ」「本当にファッションセンスがないわね」……。親しいがゆえの冗談まじりの会話なのだが、言われたほうは心地よくない。けなし合ってコミュニケーションを取ることが日常になっていくと、相手への愛情もどんどん薄れていくだろう。

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「ムダ遣いが多いよ」「きれいに部屋を片付けろよ」「いつも服を脱ぎっぱなしね」……。相手の金銭の使い方や生活習慣に注文をつけるのも、だんだんと愛情がなくなっていく要因だ。

夫婦間の愛情が冷めていけば、そこからセックスレスになったり、浮気に走ったりすることにつながっていくのではないか。

夫婦にとって大切なのは、自分とは違う相手の価値観や考え方を受け入れて、認め合うこと。相手が間違いをおかしたとしても、許すことだろう。

よういちとみずえには、どんなときもお互いをリスペクトする気持ちを忘れずに、いつまでも仲のいい夫婦でいてほしいと思っている。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラYouTubeも開設。

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