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結局、愛されるのは"ずるい上司"だった! 「いい人」なだけでは人を動かせない

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  • 井上 和幸 株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO
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「あの例の件、いつまでにやる?」「どうやって、完成させる?」

そう、説明なんかせずに、まずは「質問」を投げかけること。あなたが質問を適切に投げかけることで、部下が勝手に動くように仕向けることができます。ポイントは相手に考えさせることです。

なぜ「質問」なのか?

「いついつまでにやらないとダメじゃないか」ではなく、「これを完成させるには、どうしたらよいかな?」「この件を成功させるには、何が必要だろうか?」と質問をすること。それによって、部下は、

「これについては、こうして進めたほうがいいと思います」「今月中に受注するには、いついつまでに見積もりを提出しなければならないので、今週中にこういう風に提案をつめます」と、自分で考えて前向きな行動プランを言わざるをえなくなるわけです。

押しつけられると人は嫌がります。だからこそ、上司のほうから“実は部下が言いたいこと”を自ら言わせるように仕向けましょう

そのためには、やはり質問をすることが大事なのです。この辺、筆者が前に務めていたリクルートという会社は昔からうまく(ずるく)できています(笑)。僕の若手時代の上司たちも、皆さん一様に、新人や若手の僕の話や相談を「ふんふん、なるほど。それで、それで?」と真剣に聞いてくださいました。

ひととおり話しきって、こちらとしては「さあ、こんな僕がどうすればよいのか、教えて下さい!」と待ち望んでいると、「なるほど…(しばしの沈黙)。分かった、で、お前はどうしたいの?」。

最初は椅子から転げ落ちる気分でしたが、これを繰り返されるうちに自然と、「そうか、まず、自分がどうすればよいかの、自分なりの意見を持たなければいけないんだ」という自立心が鍛えられました。そしてそのうちに、自らがオーナーシップを持って、自分の職務に当たるという習性へとつながっていきました。リクルートという会社が起業家や事業家を養成し、輩出する企業だということの一端は、この「ずるいマネジメント」にあったのだと後々気づいた次第です。

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