結局、愛されるのは"ずるい上司"だった! 「いい人」なだけでは人を動かせない
真剣に考え動いてくれるメンバーに対しては、その人たちを中心にプロジェクト化してキャンペーンを行なったり、新規事業を立ち上げるなどするのも、非常に効果的な方法です。
リーダーは「衆議独裁」
リーダーは「衆議独裁」というのは、伝説の外資トップ新将命さんがよく使われる言葉です。
先のような形で議論してもらうことは非常に大事ですが、忘れてはいけないのは最終的な意思決定権は上司のあなたにあるということです。部下にはいいアイデアをどんどん出してもらっても、自分が最後にまとめて意思決定をする。そこは譲ってはいけません。
また、議論をしたからといって、出てきた意見の中で「単純に数が多いから」といった理由で、最も多数のものに決めるということもしてほしくありません。あくまで、出てきた意見の中で、あなたが「いい」「これならいける」と確信するものを選ぶべきです。
もうひとつ、衆議独裁による決定事項を伝える場合のポイントがあります。それは、「これに決めた」というときに、上司のあなたが「オレがオレが」になってはいけないということです。
たとえば、多くの人の意見と自分の意見が同じであれば、「多くの人がいいと思っているし、僕も納得なのでこちらにします」と言えばいいですし、たとえ少数派の意見でもいいものがあれば、「少数意見だけれども新たな市場を開拓するという点で、この意見には尖った部分があって、今後の可能性が最も感じられたので、これにします」などと、必ず理由づけをします。
くれぐれも「私ももともと、そう思っていた」とは言わないことです。
なお、こういうコミュニケーションと意思決定サイクルが回っていると、部下たちは意見を言いやすくなります。提案することが評価されるんだというカルチャーになり、チームの風土と価値観が前向き、かつ闊達なものへと変わっていくはずです。
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