わずか12畳「都心の狭い家」に住む中年夫婦の実態 ものが置けない部屋だからこその気づきとは?

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「もう使わないけど捨てるほどくたびれていない」という後ろ向きな理由で所有し続けているものが、じわじわ増えて収納スペースを侵食していくと、見るたびに愛着が湧くどころか自己嫌悪に陥るようになります。こんな状態の家を好きでいられるでしょうか? いや、いられまいよ。

実はこれ、他人を羨んで買い物するよりも、自分がずっと好きだったものを買えばすべてはまるっと解決するのです。ウン十年好きだったものは多分死ぬまでずっと好きなまま。他人にとっては価値のない流行遅れのものであったとしても、自分の中では色褪せません。

レンジフードにちょこんと飾られた「ちいさいモモちゃん」をはじめとした小さなフィギュアたちは、私にとって長年の親友のようなもの。他にも中学時代からファンだった漫画家・多田由美さんの原画や、当時欲しかったけれどお金がなくて買えなかった20年前の犬型ペットロボAIBOなど、子供時代の自分を満足させるモノをコツコツ増やしています。

これも、「小さく暮らす」ことを選んだからこそ。小さな暮らしをはじめて、持てる荷物に制限ができたことで、居心地を悪くするアイテムを手放すことができました。すると家の中のどこを見ても見たくないものがなくなり、風通しがよくなったように感じました。

今でもブログやインスタグラムを読むと「欲しい」と思うことがありますが、衝動買いは日用品や食品など「消えモノ」だけと決めることで、うまく折り合いをつけています。

夫も夫で「廃れないもの」を身の回りに置き始めた

太陽の塔の50cmフィギュアはインパクト抜群で、我が家のシンボル的な存在になっています(筆者撮影)

私があまりにも楽しそうなので、夫も真似をはじめました。そのスタートは、太陽の塔の大きめサイズのフィギュア。コロナの給付金で購入しました。

小学1年生の時に大阪万博でもらったパンフレットを今も大切に持っている夫にとって、太陽の塔は子供の頃に夢見た未来の象徴で、「怪獣のような見た目もかっこいいし、未来にいいことがたくさんあると思ってたあの頃の自分を思い出せる懐かしい存在」だと言います。

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