"何度も会いたい"思われる人の「会話が続く」コツ つまらない話も「超面白くする」話し方の構造

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さて、「笑いが取れる話の構造」を理解したと思います。

ただ、「そもそも、どんな話を構造に当てはめていくと良いのか」に頭を抱えているのではないでしょうか。

「話のテーマ」も4つしかない

実は、ビジネスシーンで話されているテーマは大きく分けると4つほどしかありません。

①仕事
②趣味
③家族(出身地の話を含む)
④友人(恋人の話を含む)

この4つのテーマに対して、「過去・現在・未来」の切り口で話を組み立てることに大抵の場合はなります。

加えて、関係構築のフェーズによって①〜④のテーマを選択して話していきます。(「関係構築のフェーズ」については以前の記事【元芸人がコンサル業界でNo.1になった"神雑談力"】を参照ください)

当たり前ですが、「関係開始:この人は良い印象だ」の段階で「④友人(恋人の話を含む)」について話したとしても自己開示をしすぎているため相手は引いてしまいます。

したがって、「①仕事」の「過去・現在」の話からすることが妥当と言えます。

また、会うのが2回目以降は、「関係継続:この人をもっと知りたい」と思わせるために、「①仕事」の話でも「未来」について「どんなことを実現したいのか」や、「③家族(出身地の話を含む)」「④友人(恋人の話を含む)」「現在」や「過去」などを話すことで、心理的距離を深める効果があります。

最後に、面白いとは何か……について、お話しします。

私は、人生の大半を「面白くなりたい」と思い過ごしてきた、ビジネスシーンでは稀有な人間だと思います。

お笑い芸人をやめるまでは、面白いとは「笑い」を取ることであると思い込んで生きてきました。

ただ、お笑い芸人をやめてから「面白い」について考えていくうちに、1つの結論に達しました。

それは、スポーツで熱狂しても「面白い」と感じる、映画を観て感動しても「面白い」と感じる、お化け屋敷で恐怖しても「面白い」と感じる、情熱的な未来へのプレゼンを聴いても「面白い」と感じるわけです。

つまり、「面白い」とは、人の感情が動く際に用いられる言葉であるということです。

「話していると面白い」と思われたいけれど、「笑わせるのが苦手」と感じている方もいると思います。

「笑い」に強引にアプローチするのではなく、「感動」や「熱意」や「怖い話」などの感情を動かせる方向へシフトしていくのも、ひとつの方法であると私は思います。

中北 朋宏 俺 代表取締役社長

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なかきた ともひろ / Tomohiro Nakakita

浅井企画に所属し、お笑い芸人として6年間活動。その後、人事系コンサルティング会社に入社し、内定者育成から管理職育成まで幅広くソリューション企画提案に携わる。入社3年でナンバーワンとなる。その後、インバウンド系事業のスタートアップにて人事責任者となり、「制度設計」「採用」などを担当。2018年2月9日に株式会社 俺を設立。“夢諦めたけど人生諦めていない人のために”をコンセプトに、お笑い芸人からの転職支援「コメディケーション」を展開中。
著書に『「ウケる」は最強のビジネススキルである。』『コンプレックスは営業の最高の武器である。』(いずれも日本経済新聞出版)がある。

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