バルミューダ、スマホ撤退でも失速続く苦しい背景 主犯は「すべて」、キッチン関連でも大きく後退

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さらに、次にあげるのは日本の分野ごとの前年比だ。意外だったのは、キッチンカテゴリで、さらに日本だけを見ても大きく下げている点だ。

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(著者作成/単位は百万円)

バルミューダがあげた苦戦の理由は?

日本だけに限らず、全体的なこれら苦戦について同社は、理由をいくつかあげている。

【売上面】
・消費者の外出機会が増え、支出が生活家電以外に費やされた(巣ごもり需要の反動)
・物価上昇により生活防衛意識が高まった
・さらに日本だけではなく、韓国においても生活防衛意識が高まっていた
【費用面】
・中国や台湾で製品を生産、それを日本や韓国で売るモデルであり円安は大きな負のインパクトがあった

そして、同時に対策もあげている。

【売上面】
・タイ、マレーシア、シンガポールなどでのブランド展開
【費用面】
・固定費の削減(人員数、組織の再編成)

どれもたやすい方法ではないが、最速で黒字化にするとともに、成長基調へ復活するよう目指すとした。

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