バルミューダ、スマホ撤退でも失速続く苦しい背景 主犯は「すべて」、キッチン関連でも大きく後退

✎ 1〜 ✎ 80 ✎ 81 ✎ 82 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

また、今回の発表を受けて、通年の予想も修正せざるをえなかった。表にまとめた。

(著者作成)

全体的に悪化している。これだけ大幅な売上高の減少があると、利益の確保は難しい。

ところで、その売上高の減少の主犯はいるのだろうか。

業績悪化を因数分解してみると…

そこで次に製品別の内訳を見てみたい。

(著者作成。なお携帯端末関連も計上されているが、全体の売上にほぼ寄与しないため割愛した/単位は百万円)

ここで衝撃的だったのはキッチン関連カテゴリであってすら、大幅な減少になっていたことだ。77億円の売上が、53億円になっている。空調も29億円が17億円。主犯はあえていうと「すべて」だ。一律に減少しており、想像以上の苦戦がわかる。

さらに、この傾向はビジネス地域を見ても同様だ。全面的に主要地域では減少している。

画像
(著者作成。なお、その他の地域も発表されているが割愛した/単位は百万円)

なお同社は、日本と韓国で多くの収益を上げていると知られている。さらに北米のマーケットに力を入れている。もともと売上高が少なかった北米は、円安の関係もあって収益を一桁台パーセントの減少でとどまっている。

しかし、日本だけの傾向ではなく、韓国の約60%の減少がかなり目立つ。

次ページ分野ごと、日本だけでも大きく減少
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事