中国のネットサービス大手、騰訊控股(テンセント)の業績が持続的な回復を見せている。
同社は11月15日、2023年7~9月期の決算を発表。売上高は1~3月期以降の増収トレンドを引き継ぎ、前年同期比10%増の1546億2500万元(約3兆2125億円)を計上した。投資損益やストックオプションなどを差し引いた非国際会計基準(非IFRS)の純利益は449億2100万元(約9333億円)と、前年同期比39%の増益となった。
「高い質を伴う成長フェーズ」
「2021年から2022年にかけては売上高の伸びが鈍化し、利益については減少を余儀なくされた四半期もあった。だが、2023年に入ってからは売上高の安定した成長が、それを上回るペースの利益増加につながっている」
テンセント総裁(社長に相当)の劉熾平氏は決算説明会でそう述べ、好循環の背景を次のように語った。
「わが社は高い質を伴う売上高の成長フェーズに入った。その駆動力となったのは、非中核事業からの撤退、マーケティング費用の圧縮、社内組織の最適化など(2年前から進めてきたリストラの成果)だ」
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